標準化と最適化

一般社会でこのような単語を口に出して言うと、首を傾げられるかもしれません。でも、ロジックありきで動いている世界では、とてもポピュラーな言葉です。いや、言霊と言ってもいいくらいです。
(言霊 : 言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた)
いや、我ながら言い得て妙な気がします。これがあって初めてロジックが正しく動き出すような気がします。 標準化は単純に言うと時間短縮の手法であり、その為のガイドラインを作成する事ですが、開発の現場では実際のソースコードやモジュールやライブラリで、そっちの事を指す場合が殆どです。だからあまり気にも留めませんが、年月をある程度過ごしてから落ち着いて考えてみると、その考え方や手法の重要さにあきれ返ると思います。 コンピュータはそもそもロジックで成り立っているので、このへんの標準化はしっくりはまります。人間世界の標準化はルール作った後ルールを正しく守れる為の標準化がまた必要なのでキリがないです。ですがやらないと決して成果が正しく出ないのです。もっと簡単に言うと、損益分岐点に光を当てる為の地道な努力なのです。 そして、考え方としてはとても便利なもので、標準化だけでシステムの概要設計までは行えますし、クライアント毎の中身の個別の基本設計が「最適化」です。 最適化は、簡単に言えばチューニングであって、性能を上げる為の工夫を言います。もちろん、最適化もある程度は標準化できますが、たいていにおいて、これが「ノウハウ」と呼ばれて門外不出の秘伝だったりするわけですね。