プロローグ

時は未来。

列車は空を行き交い、普通の移動にさえロマンを感じれる。まるでそこはパーティールームのようにも見え、 空間の4分の1は外界を望む事ができた。 

夜。夜空の美しいその夜。 偶然にしては出来すぎたように列車最後尾に一人の女性が乗っていた。 

そして、夜空から現れたプラットホームと静かに交わった列車。

緩やかな弧を描くような静止と共に、一人の青年が乗り込んできた。

ファーストコンタクト

青年は踊る心臓の鼓動を必死で押さえながら、あれだけ練習した予定をしばし忘れてしまった。

青年は不覚にも彼女に見とれてとまった。無理も無い…、苦労してここにたどり着いたのは、決して偶然では無いのだから。 

が、すぐ平静を装って彼女に問いかける。


「すいません。えっと、この列車たしか止まりましたよね?」 
「えっと…何だっけ、あ…」 

「あ○○○」 

「そう。そうです。あはは、ありがとう」


彼女は微笑んでいた。青年は嬉しくて叫びだしそうだった。しかしそれを必死にこらえながら青年はほぼ予定通りの世間話を続けた。 

いい感触だった。思った以上に話が弾む。彼女の気持ちが自分に向いているのが確かに感じられた。

※ 説明

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.txt 内で // 以降から行の終わりまでが削除されます( コメント扱い )

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