時は未来。 列車は空を行き交い、普通の移動にさえロマンを感じれる。まるでそこはパーティールームのようにも見え、 空間の4分の1は外界を望む事ができた。 夜。夜空の美しいその夜。 偶然にしては出来すぎたように列車最後尾に一人の女性が乗っていた。 そして、夜空から現れたプラットホームと静かに交わった列車。 緩やかな弧を描くような静止と共に、一人の青年が乗り込んできた。