コマンドプロンプトとフォルダを相互に効率良く使う

エクスプローラからコマンドプロンプト

フォルダの参照はエクスプローラで素早く行う事ができますが、そのフォルダでコマンドプロンプトを開くのはそう簡単ではありません。そこで SHIFT キーを押しながら右クリックで PowerShell を開く事ができるようになっているので、PowerShell から cmd と入力するとコマンドプロンプトを利用できます。

しかし、以下の参照先の方法でコマンドプロンプトを直接開くメニューを登録できます。

エクスプローラを右クリックしてそのフォルダで「コマンドプロント」を開くメニューを追加する

コマンドプロンプトからエクスプローラ

コマンドプロンプトが実行中のフォルダで、エクスプローラを開くのはとても簡単です。以下のように入力して下さい。

start .

この方法はたまたまですが、PowerShell のウインドウでも同じ効果を発揮します。

CD コマンドで『ワイルドカード』を使用する

CD コマンドは Change Directory の意味で、引数に移動先のフォルダのパスを相対または絶対参照で移動します。その際、全てのフォルダの文字列を入力する必要は無く、ワイルドカードが使えるので、C:\Program Files に移動する場合以下のように実行できます。

cd \prog*

それよりもっと簡単なのは『環境変数』を使う方法です。例えばテンポラリフォルダに移動するには以下のように入力します

cd %temp%

エクスプローラのアドレスでは、環境変数の入力のみで移動できます。よく使う必要のあるフォルダがあるのであれば、環境変数にフォルダのフルパスを登録しておくのは良い方法です。

PUSHD と POPD コマンドで2か所を移動

pushd %temp%

このように入力すると、cd %temp% と同様にフォルダを移動します。ただ、この場合 popd と入力すればすぐ元の場所へ戻れます。

Shell コマンドで開く

今は Microsoft の正式ドキュメントを見つける事はできませんが、こちらを参照すると、shell:キーワード で特別なフォルダを開く事ができる事が解ります。これらは、『ファイル名を指定して実行』や『エクスプローラのアドレス』で入力できます。ただし、コマンドプロンプトから実行するには以下のように入力します。

start shell:startup

Change which apps run automatically at startup in Windows 10

Shell と呼ばれるプログラミングの資料には、ShellSpecialFolder というものがあり、この中の定数文字列の殆どが実際利用できます。

以下はそれを確認するバッチファイルのサンプルです。

01.start shell:DESKTOP
02.pause
03.start shell:PROGRAMS
04.pause
05.start shell:PERSONAL
06.pause
07.start shell:FAVORITES
08.pause
09.start shell:STARTUP
10.pause
11.start shell:RECENT
12.pause
13.start shell:SENDTO
14.pause
15.start shell:NETHOOD
16.pause
17.start shell:FONTS
18.pause
19.start shell:TEMPLATES
20.pause
21.start shell:APPDATA
22.pause
23.start shell:PRINTHOOD
24.pause
25.start shell:COOKIES
26.pause
27.start shell:HISTORY
28.pause
29.start shell:WINDOWS
30.pause
31.start shell:SYSTEM
32.pause
33.start shell:PROGRAMFILES
34.pause
35.start shell:PROFILE
36.pause
37.start shell:SYSTEMx86
38.pause
39.start shell:PROGRAMFILESx86

この中で、ちょっと重要なのは以下のコマンドですね( 32ビットアプリケーションはいまでもとても重要です )

start shell:SYSTEMx86