AN HTTP Server は古いソフトで、サイトも消失していますがきっちり使い方を守れば WWW サーバの必要なテスト環境は USB に丸ごと保存して利用可能です。 手順1) ダウンロード 配布サイトは消失しているので、インターネット・アーカイブから取得可能です。 http://www.st.rim.or.jp/~nakata/ このように、入力すると以下のようになります。 ここから、最後らしい履歴の一つ前のページの 2015/02/05 へ移動します。 すると懐かしいページが表示されるのでスクロールしてダウンロードリンクを表示させます。 リンクをクリックしたらダウンロードして、httpd142p.zip を C:\ にコピーして解凍します。そして、httpd.exe をエクスプローラで右クリックしてプロパティダイアログを開いて互換性タブをクリックします。 一番大事なのは、ここで『管理者としてこのプログラムを実行する』にチェックを入れる事です。そしてこれが最も重要なルールです。 手順2) 最初の設定実行して最初に設定画面からする事があります。実行すると、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\AnHttpd が作成されて、設定はその下のキーの default に保存されます。 ですから、USB で場所を移動する場合はこの default キーをエクスポートして USB にコピーしましょう。また、複数の環境を管理したい場合はこのレジストリのエクスポートとインポートで管理しましょう。 (※ バックアップを兼ねる事ができます) 間違って、管理者権限以外で実行してしまってレジストリがおかしくなってしまっても、インポートすれば元に戻ります。 また、バックアップが無くても、レジストリから HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\AnHttpd を削除すれば正しく動作するようになります。▼ 設定画面を開く
設定 1 : インデックスを表示する
このチェックをまず外すのを設定でいつも最初に行います。というか、設定らしい設定といえばこれくらいで、後はスクリプト用の実行ファイルの登録と、仮想パスの登録ぐらいです。仮想パスにいたっては、C:\httpd142p がルートになっているので、フォルダを作成すればそのまま使えて USB での移動がしやすくなります。
設定 2 : PHP を登録する
この際、AN HTTP Server の設定より重要なのは、php.ini の設定で以下を必ず行う事です。 cgi.force_redirect = 0追加ボタンをクリックします
PHP のパスは参照できないので、エクスプローラで SHIFTキ-を押しながら php-cgi.exe を右クリックして『パスのコピー』で取得したパスを貼り付けてから両端のダブルクォーテーションを取り除きます。
拡張子は .php です
設定 3 : 仮想パス を登録する
特に必要は無いですが、必要な場合は『エイリアス』タブで追加ボタンを押します
これも、参照できないので php-cgi.exe と同様です。仮想パスは先頭に / を入れて下さい。
手順3) PHP の動作確認
以下の内容を C:\httpd142p に適当にフォルダを作成してその中に info.php として置いてから ブラウザで localhost よりインデックスを伝ってアクセスします。
<?php phpinfo(); ?>設定が完了したら、レジストリより以下のキーをエクスポートして保存しておきます(インポートすると設定を復帰できますし、他のPCへの移行も可能です) コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\AnHttpd\default 手順4) 補足 以下のコマンドで HOSTS ファイルを開いて、127.0.0.1 に適当なドメインを割り当ててローカルの開発環境を本番に見立ててテストします。cmd.exe /c powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -WindowStyle hidden -Command "start notepad.exe %SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts -verb runas"
AN HTTP Server の使用方法
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